絶望を感じた。 保健室の先生は出張中で、今は昼休み。 小学生なんかじゃないから転んでけがしたくらいで保健室に来る生徒などいない。 つまり、誰にも見つからない。 「僕は本気だよ?苺ちゃん、僕…苺ちゃんをドキドキさせたい」 龍二がにっこりほほ笑んだ。 「えっと龍二くん…今日はエイプリルフールじゃないと思うんだけどな」 苺は自分の足に跨っている龍二に告げる。