「今にもタンクから落ちそうで…ドキドキしてる」



 苺が言うと、龍二はため息をつく。




「あのね?僕が言ってるのは――」



「うん、わかってる。でも私は、今ここから落ちないか心配でドキドキしてるの」




 苺が言うと、龍二は「うぅ…」と唸った。




「やっぱ僕、男としての魅力がないのかなぁ」



 苺は龍二の言葉に驚いた。