苺は起き上がった。結局、一晩中苺は龍二の部屋で過ごしてしまったようだった。



 床の上でキスされているときに意識が途絶えてしまったはずだが、苺はベッドの上にいた。


 ふと右を見ると、龍二が眠っている。



「ん…」


 龍二が色っぽい声を漏らして起き上がる。


 ドキッ


 寝起きの龍二の顔は色気たっぷりとしか言いようがなかった。


 潤んだ目で苺を見上げている。