もう一度、唇を重ねた。



 龍二は壁に手をついて、苺を腕と壁の間に閉じ込める。



 背の低い苺に立った状態でキスするのは正直腰が疲れた。龍二はベッドの位置を確かめる。あそこになら行けるか?



 だが、苺を連れていくとなると至難の業のように思える。



「…くるし…っ」



 わずかに生じた唇の隙間から苺が訴えた。



「食ってやろうか」


「え?」