龍二side



 苺の首筋から漂う甘い香りに、衝動が抑えられなくなっていった。



「…も…やだ…」




 苺が喘ぐ。こんなにも衝動に負けたのは初めてだった。



 龍二は酔っぱらうとなぜか俺様になってしまう。そんな状態で苺に会ってしまった時点で、こうなることはわかっていたのかもしれない。




「りゅっ…」



 唇がわずかに離れるたびに、苺は龍二に何かを訴えようとする。その必死さを見るだけで…



「もっと苛めたくなる」