「いったぁぁ…お尻打ったぁ」


 涙で視界がかすむ。


 尾骶骨(ビテイコツ)が折れたんじゃないかという不安が苺を襲った。



「悪ぃ、苺。でも、体が勝手に動いちゃうからさ…」



 苺。


 呼び捨てで名前を呼ばれ、苺の心臓はさっきより一層暴れ出す。



「俺、オマエのことがほしくなってきた…マジで」