龍二はそのまま苺の首筋にかみついた。



「いた…っ」



 苺は首筋を襲うチクッとした痛みに顔を歪める。



「は、離れてよ…」



 起き上がった龍二の膝に跨った状態だから逃げられるかと思えば、そうでもない。



 腰にしっかりと回された龍二の腕がなければ逃げられるかもしれないが。



「…離したくない」