ドンッ



 苺は龍二に頭突きする形で倒れこんでいた。



「うおっ…。オマエ、俺を押し倒すとかいい度胸じゃねーか…」



 龍二が参ったぜという口調で言った。


 苺は慌てて顔を上げる。



「そ、そんなんじゃないもんっ」


「何が『もんっ』だよ」


 龍二が笑った。


 苺は顔が熱くなるのを感じた。


「このまま…ヤっとく?」