「待ってよ…なんで…っ」



 苺は抵抗を試みる。


 龍二と自分の体の間に手を入れて、密着しないようにした。



 苺は龍二の腕から逃れるために、足に力を入れて踏ん張った。


 ズルッ



 絨毯のせいで足が滑る。



「きゃっ」


 苺は龍二の方に倒れこんだ。