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外食を終え、家に戻ってくると龍二は苺の腕を掴んだ。
「ほら、早く。見せたいものがあるんだ」
「あ、待って。トイレだけ行きたいんだけど」
苺が言うと、仕方ないなと龍二は呟いた。
「僕、先行くから。あ、部屋は苺ちゃんの部屋の三つ左隣の向かい側ね」
苺は頷いてトイレに向かった。
見せたいものとはなんなのだろう。そう思いながら手を洗い、階段を上る。
どうせなら龍二に会う前にクローゼットの中に荷物だけ入れようと苺はキャリーバッグを部屋まで運んだ。
部屋のクローゼットにバッグを入れると苺は部屋を出た。