それから苺は玄関ロビーにいるメンバーの顔を見回した。
「あぁ、紹介するよ。左から父さんの仕事仲間の周人さん、母さん、姉の奈々子と妹の真魚(マギョ)」
龍二が言ったところで、真魚が頬を膨らませた。
「マギョじゃないもん!真魚(マナ)だもんっ!」
「あー、ごめんごめん。で、弟の博斗、母さんの仕事仲間の瑛(テル)さん。皆、この家に住んでるんだよ」
苺は頭を下げた。
「私は香坂苺です。よろしくお願いします」
苺は頭を上げて龍二を見る。
「後で僕の部屋においでよ」
龍二がそう囁いたからだ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…