「…おう」


 真澄が返事をする。

 そのまま、通話が切れた。


「はぁ…」


 龍二はため息をつく。

 今まで、苺とすれ違った試しがない。


 否、一度あった。


 真澄と三角関係になった時だ。


「そういえば、なんであの時、三角関係に発展したんだっけ」


 龍二は記憶をたどる。


 雨、コンビニ。

 その二つが龍二の中で渦巻く。