龍二は瞬きを繰り返し


「真澄くんってさぁ、…ツンデレだったっけ?」


 と冗談で聞いてみる。


「バッ、バカ野郎っ、何言い出すんだよ!」


 図星かもしれない。

 そんなことを考えながら、龍二は携帯電話を握り直した。


「真澄くん、ありがとうね。…僕、そろそろ眠いから寝るよ」


 ベッド脇の時計を見ると、夜中だった。