「仕方ない。一つだけだからな」


 真澄の言葉に、龍二は顔をほころばせる。


「ありがと」

「…プレゼントがないなら、自分がプレゼントになってやろうって覚悟でクリスマスを迎えろ。いいな。それと、デートは絶対だ」


 真澄のアドバイスを聞き終えた龍二は首を傾げる。


「真澄くん。…アドバイス、二つあるよね?」

「…気にするな。むしろ感謝しろ」


 龍二は頷き。


「真澄くん、本当にありがとう」


 と礼を言った。


「なんだよ龍二のくせに、まじめに礼なんか言ってさ」