祐二はあっさり言った。


「「読モ!?」」


 苺と龍二は同時に叫ぶ。

 大袈裟だと言いたげに祐二は肩を竦めた。


「そういや、」


 彼は不意に話題転換をする。


「明日はクリスマスイブだな」


 クリスマスイブ。

 それはずっとカレシのいなかった苺にとっては最大の楽しみだった。


「楽しみだね、龍二くん」


 苺は龍二を見る。


「え?あ、あぁ…」