「ちょ、祐二。苺ちゃんは僕のなんだよ?取らないでね?」


 慌てたように言う龍二に、祐二は笑い出す。


「龍二が慌ててやがる。なぁ苺。こんな弱々しい男は切り捨てて、俺のとこにきなよ?」


 冗談で言ったのに対し、龍二がまた喚きだした。


「ダメだってば!苺ちゃんは僕の!」

「冗談だって」


 祐二は言ってからスマホを操作する。


「俺にだって恋人くらいいるしな!」


 写真に写っているのは、モデル並みの美女だ。


「モデルみたいな顔だな」

「まぁ、読モ(読者モデル)だからな」