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「ったく、苺ちゃん…なんでトイレにいたの」


 あきれ返った龍二の声に、苺は俯く。

 龍二を驚かせる作戦は失敗だった。


 否、違う意味では驚かせてしまったが。


「まさか、龍二のカノジョにトイレ見られるとはな」


 そう呟くのは、苺が屋敷に入った時にトイレに入っていた、龍二のいとこだ。

 龍二と同時期にイギリスに留学してきたらしい。


「本当にごめんなさい…」


 苺が頭を下げると


「まぁ、かわいい子だから許す☆」


 龍二のいとこ、祐二はあっさり言った。