なんとなく、そんな気がした。

 離れていても互いに相手を一途に思っていられるかどうかの試練。


「…そうかもね」


 龍二がクスクスと笑う。


「相変わらず、苺ちゃんはプラス思考だよね」

「そんなことないよ」


 苺は笑い、それから


「毎日LINEしてくれないと、泣くからね?」


 と冗談を言った。


「えぇ、それは困るな」


 龍二が慌てたように首を振る。


「なーんて、冗談だけど。でも、ちゃんとLINEしてね?」