龍二side
家に帰ると、苺は英玲奈の家に行くと言って出かけてしまった。
送っていくと言ったが、苺は「大丈夫大丈夫♪」と能天気な応答をして、一人で出て行ってしまったのだった。
「はぁ」
これで苺が亜由美に苛められたりしたら、無理にでも付いて行かなかった龍二の責任だ。
――俺が守ってやる。
そう言ったのにな。
龍二がため息をついていると、
「珍しいな、オマエがため息か」
店に出ていなくていいのだろうか、父が立っていた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…