そういえばこのクラスには龍二のファンがたくさんいるのに六人以外近づこうとしなかった。


 それは、この亜由美率いる六人が独占していたからのようだった。



「ちょっと待てよ」



 龍二が目つきを鋭くして言った。

 酒を飲んでもいないのに、あのほわほわ系がどこかへ消え去っている。



「俺は俺だ、誰かの所有物になるつもりはない。俺は今までもこれからも、苺の男だ」



 厳しく言い捨て、龍二が苺の肩を掴んだ。



「オマエたちが苺に手を出すようなら、俺が苺を守り抜く」