苺は龍二を見上げる。

 龍二はホッとしたような顔で、同じように苺を見ていた。




「良かった」




 苺は呟いた。




 真澄が認めてくれるかわからなかったからだ。

 彼が認めてくれるなら、もう大丈夫。



 苺は自分に言い聞かせ、それからローファを脱いだ。