「あ、あの、あたし…?」 コンビニの袋からお茶とおにぎりを出しながら、奈々子は苺に謝る。 「あたしが危ない運転したせいで、意識なくしちゃったのよ。ごめんね」 苺は、記憶をたどる。そういえば、衝突事故が起きるんじゃないか、と思った瞬間で記憶が途切れている。 「これ食べたら、また出発するけど、今度は安全運転できるよう心掛けるわね」