龍二のからかいに、顔がもっと火照っていく。



「か、からかわないでよねっ」



 苺がそっぽを向くと




「熱、あんじゃねぇだろな?」




 少し心配そうに龍二が聞いてきた。




「な、ないよっ」




「嘘、つくなよ?」




「嘘じゃないもん。ただ、龍二くんの傍にいると、顔赤くなっちゃって…」




 苺が言うと、龍二の手の力が緩んだ。




「…それって、俺のこと…好きって事?」