「わかってる?今、朝だよ!?」


「安心しなよ、今日は学校休みだし」



 龍二が言った。



「そういう問題じゃないでしょっ!?」



 苺は龍二から離れようとしたが、龍二の体が上に乗っかって離れられない。



「…そういう問題、だろ」



「ちょっとぉ…」



 苺は龍二の少しがっしりした胸板を押した。



「…龍二くん…っ」



「苺、俺は苺のこと好きなんだよ?」



 龍二が言った時だった。



 ドアを叩く音が苺の鼓膜を震わせた。