「初恋も、好きな子も僕にしなよ」


 龍二はそう言って起き上がる。


 苺は夕べのことを思い返した。


 あのあと、苺は龍二に拉致される形で彼の家に戻ったのだった。



「え?」



「だーかーらー、苺ちゃんが僕のことを好きになってくれりゃいーの」


 龍二の手が苺は服の中に入ってきた。


「んっ?」


 苺の声に、龍二がニヤッと笑った。


「……苺ちゃん、いちいち可愛い」


 龍二が呟く。



「はぁ?」



「かわいすぎ…。理性もたないかも」