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 小さな寝息が耳元で聞こえた。


「離れないでよ・・・」


 その声で、苺は目を開け。


 絶句した。


「龍二くん・・・っ!?」



 龍二の顔が、すぐ目の前にあった。



「苺ちゃん、起きたの?おはよ」



 龍二はそれだけ言って、苺の背中に手を回してくる。



「・・・っ、ヤバい・・・」


 小さく龍二が呟いた。