「オマエ、ホントにそう思ってんのかよ」


 龍二が言った。


「え?」


「確かにオマエのこと好きじゃなかったらほっとくけどさ?」


 龍二の言葉の意味がわかり、胸が苦しいくらいにドキドキ。


 体中が熱い。


「俺がわざわざ、ここまで来たのは不安だったからだ」


 龍二が切なそうに告げる。


 真澄の顔色が変わった。


「真澄がオマエを抱くんじゃないかってすっげー不安だった」


 龍二の華奢な指が苺の髪を撫でる。


「オマエが真澄のこと選ぶんじゃないかって怖くてたまらなかった」