「寝る女なら、誰でもいいけど?って思ってた。でも、もう誰でもいいなんて言えないや…」



 真澄の指が、苺の服を脱がせにかかる。



「苺じゃないと、嫌になっちゃった」



「えぇ!?」



「だからさ、抱かせてよ。苺のこと、抱きたい」



 真澄がプレイボーイだという噂はあった。だが、苺にはプレイボーイというのがいまいちわからなかった。



 プレイボーイ。その単語が苺の頭の中を埋め尽くす。



 今ならわかる。



 プレイボーイとは、真澄のような男を差すのだ、と。