龍二。


 その名を聞いた途端、苺の体が熱を帯びて行った。



「ちがっ…」


「違うくない。そうだろ?」



 真澄が苺を床に押し倒した。



「俺が一人暮らししてるのはね、苺?女遊びをゆっくりするためだよ?」



 真澄の囁く声に、体が強張る。



「いやっ」



「俺はさ、正直誰でもいいんだよ…」



 真澄が囁く。



 苺は自分に覆いかぶさっている真澄の胸に手を当てて押した。