真澄が、ニヤリと笑った。


「じゃ、最初の命令な」



 最初、ということはまだいくつかあるのだろう。


 文句を言いたいところだが、また脅されるのは嫌だった。



「うん…」



「あのさ、俺…肩凝ってるんだけど、マッサージしてくれない?」



 苺は、拍子抜けた質問に戸惑った。



「え?そんなけ…?」



「あれ?もしかして、やらしい命令とか期待しちゃってた?」


 真澄が意地の悪い笑みを浮かべる。



「そ、そんなんじゃ…」



「苺って案外エロいなぁ…。よし、じゃあマッサージの後はもう少し楽しい命令してあげる」