「真澄くんが狙ってるくらいだもんね」


 真澄は耳に手を当てた。



「龍二?今なんて?」


「え?なんでもない」



 真澄は龍二の頭に拳骨を一発落とすと、椅子に腰かけた。



「にしてもさ、苺ちゃん欲しいなぁ…」



「え?」



「あ、龍二さ、苺ちゃんの首筋見た?」



 真澄が聞いた瞬間、龍二の顔色が変わった。



「真澄くん、あんなことするなんて酷くない?」



「は?」



「苺ちゃんの首筋にキスマーク残すなんてさぁ」