「それと、僕ら同級生なんだから敬語使わないで」


 苺は困った。



「そ、それは無理なんですけど…」



 龍二はヤレヤレと言わんばかりに首を竦める。



「僕に逆らうなんて冷たいなぁ」



 走りすぎてばてたのか、荒い息遣いで龍二は言う。



「さ、逆らうなんて…」


「僕、命令したんだよ?無理って言ったって事は、君は僕に逆らったって事なんだ」