「じゃあ、今考えて」



 龍二がニコッと笑う。



「え…」



 こんな選択を、今考えられるわけがない。



 苺は視線を泳がせた。




「あ、あのさ…?」



「うん?」



「…トイレ、行っていい?」



 龍二が目をぱちくりさせ、それからコクッと頷く。




「いいよ?」



「あ、ありがとー」