龍二の部屋に案内された苺は濡れた髪をタオルで拭いた。



「苺ちゃん、服着たままだと風邪引いちゃうよ?」


「こんなことになったのは、龍二くんのせいだよぉ」



 苺は髪を拭きながら言った。



 雨の中、傘を差さなかったのだから仕方ない。



「ふー、濡れた服脱ぐとサッパリするなぁー」



 龍二が着ていたTシャツを脱ぎ捨てた。



「い、一回部屋に戻って服着替えてくるね」



 苺は上半身裸の龍二を尻目に告げる。



「だーめ」