チクッとした痛みを感じた。



「そだよ…?キスマーク」



 真澄がリップ音を残して顔を上げる。



「なんで…」



「今から家で抱く女だよ?キスマークくらい残しといても無駄じゃないかなって思ってさ」




 苺の脳裏に、クラス内の女子グループの会話が蘇った。



――真澄くんってプレイボーイだよねぇ。



――一度でいいから抱かれたいなぁ。