ここで断れば、同居していることを疑われてしまうだろう。苺はそう考えて立ち上がった。 「じゃあ、お言葉に甘えて送ってってもらうね」 苺の言葉に、龍二が悲しそうな、不安そうな顔を浮かべる。 「苺ちゃん…」 その言葉に、苺は「大丈夫」とクチパクで告げた。 「よし、じゃあ行くぞ」 真澄はどこか嬉しそうに言って苺の腕をグッと掴む。 龍二の顔を見ると、俺様の時以上に険しい表情を浮かべていた。