苺はぎこちない動作で頷いた。



「へー?だからオマエ、コンビニで買い物しようとしてたのか。化粧品」




 龍二の顔からサーッと血の気が引いていく。




「な、なんで言うの!?恥ずかしいじゃないか」



「だってそうなんだろ?一晩寝る苺が化粧品を持ってないと思ったんだろ」




 苺は首を振った。



「わ、私…っ、化粧なんかしてないよ!?」



「真澄くんのバカー。見てたからって、サプライズをばらさないでよ!」




 龍二が勢いよく首を振ったせいで、苺の顔に水がかかった。



「…あ、言ったらダメだったんだ?それは悪かったな」