苺は顔が火照ってくるのを感じた。



 熱が出てきたのか、それとも――――?



「苺ちゃん、顔真っ赤だよ!?ほら、僕にしがみついて。あっためてあげるからさ」




 龍二が心配そうな、それでいて嬉しそうな口調で言う。



「嫌!」



「ほら、苺ちゃん」




 刹那。




 バンッ




 苺の部屋のドアが勢いよく開いた。




「あ!?てめぇら…やっぱり!!」