布団と龍二がぐっしょり濡れていた。



「あ、ごめんね苺ちゃん。僕、雨に濡れてびしょ濡れなんだ…」



 苺はがっくりうなだれた。




「な、なんで…」



 これでは夜寝られない。




「あ、安心して。今夜は僕の部屋に泊まっていいから」



 嬉しそうに言う龍二に、苺は呆れかえった。



「なんで濡れてるの…。あり得ないんだけど…」



「苺ちゃん、こっち来て?」