「ダメ!!近づかないで!!」



 苺が言うと、龍二は傷ついたような顔をする。




「なんでだよ」



「早く鍵開けてよ…!風邪引いちゃうじゃん!」



「へぇ?鍵開けたらキスしていいんだ?」



 龍二が笑う。




「え?」



「だってそういうことじゃないの?」



 龍二がライオンの口に鍵を差し込んだ。



「そうじゃなくて!!キスはもうしたくないの!!」



 苺は龍二の背中に言った。