降り出した雨が激しくなりだしたところで龍二が離れた。



 放心状態の苺の頭に、龍二の手が乗せられる。




「よくできました」




 意地悪な笑みを浮かべて言った。




「龍二くんの…意地悪…」




 苺は小声で呟く。




「苺を見てるとさ、苛めたくなるんだよな」



 龍二がもう一回キスをしようと腰を曲げた。