苺は龍二にゆっくりキスをして、一瞬で離れた。




「…は?今のがキスかよ?」




 龍二が物足りなそうな顔をする。苺は小さく頷いた。




「嘘だろ?」




 龍二の大きな手が苺の肩に触れる。



 苺はギョッとして龍二を見上げた。





「キスしたんだから、お、襲わないでよ…っ!?」



「…キスってのはさ、普通十秒以上するものじゃねーの?なんだよ、オマエ…一瞬だったじゃねーかよ」