体制を立て直し、苺は龍二を見る。




「キス、しないのか?俺は起き上がったぞ」





 龍二が言った。苺は龍二の顔から目を逸らす。





「マジで襲うぞ」




 龍二の言葉に、苺は座席に膝立ちした。



 まだ少し龍二の顔に届かない。




「…無理…だ…」




「はぁ?じゃあ、襲うからな」