苺は今、龍二に押し倒されていた。その上体から龍二にキスするのは難しい。




 おまけに、運転手が興味深げに後ろをミラーから見ている。




「できないよ…」




「じゃ、襲う」




 龍二の手が苺の太腿に触れた。




「待って…龍二くん、起き上がって…」



「はぁ?」



「起き上がってくれたら…キスするから…」



「俺に交換条件かよ?度胸あるじゃん。…余計気に入ったわ」



 龍二はそう言って起き上がった。