そこで龍二が言葉を区切る。


「?」



 苺は一瞬、抵抗するのをやめた。



「俺の歯止め効かなくさせたのは苺だろが」



 龍二の華奢な手が苺の素肌を撫でていく。



「わ、私!?なんで…っ」



「全部、オマエのせいだ。オマエがオマエだから…俺がオマエを襲ってんだろ」



 苺は理不尽だと思った。


 理不尽な理由に腹が立ったが、苺にはどうしようもない。



「…オマエのせいだ」


 龍二が耳元で囁いた。