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「…さん、…坂さん、香坂さん」



 肩をゆすぶられ、苺は我に返った。



「…龍二くん…?」



 苺は不安そうな顔の龍二に気を取られた。



「ビックリした。いきなり何も言わなくなっちゃうから」



 苺は「ごめん…なさい」と小さな声で謝った。



「それより、鍵開いたよ」