「湊、ここで解散な。どうせ、こいつに学校まで拉致されるの目に見えてるから」

お店を出た所で、紫苑君がそう言う。

「あ、はい。でも、本当にすみません」

結局奢ってもらう形になって申し訳なかったなぁ。

「いーって。それじゃーな」

「朋衣ちゃん、またね~」

「はい。ありがとうございました!」

先輩方と別れた私が向かうは駅。

電車通学なのですよ~。