「ねねー。もしかしてあなた達も球技大会の実行委員なのー?」

付き合ってる人なのかなぁ何て思って、内心で落ち込む私に女の先輩がそう言ってくる。

「あ、はい。そうです。あ、けど、この子は違いますけど」

隣の茜ちゃんを指して言う。

茜ちゃんもコクコクと首を縦に振っている。

「そっかそっかー」

最初は阪崎先輩に気を取られていたけど、改めて話しかけらて、ようやく女の先輩の方に顔を
向ける。

スラリと伸びた身長に、さらさらの長い髪。

均整の取れた顔で、特に目を引く大きな瞳。

同性の私でも思わずドキッとしてしまう位に綺麗な先輩だった。