そんなんでいいのかな。

まぁ、先生たちも各会場に張り付けの状態になるから、そうそう目に留められる事もないだろうけど。

それに、そこまでする程の事なのかなぁって思う。

「はぁ、分かってねぇな。同じ学校で同じイベントに参加して、『頑張ってね、達哉』何て言われて送り出されるんだぜ。最高じゃないか」

恋は盲目なんて昔の誰かが言ったけど、まさにその通りなんじゃないかなって、目の前の友人を見て思う。

まぁ、今まで誰とも付き合ったことが無いからそう思うだけなのかもしれないけど。

「はぁ、そんな下らないこと考えてた訳？荷担したアタシが馬鹿に見えるじゃないのよ」

「んだよ、如月。ちゃんと報酬前払いしてんだから文句はねーだろ」

俺と達哉の会話に割り込んできた女子。

名前は如月葵。