「ったく、休み時間の度に来るなっつーの」

「まぁまぁ、いいじゃないの。せっかく来てくれてるんだし」

「まー、そーなんだけどな。お前も女の1人も作って見ろ。苦労がわかる」

兄さんはそう言いながらも、戸口に顔を覗かせている女の子の所に歩いていく。

兄さんの彼女で1個上の先輩。

確か名前は月島魅那って言ったっけな。

何回か家にも連れてきてるから、俺も全く知らない人って訳じゃない